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古着店舗せどりが稼げなくなった理由を古着卸オーナーが解説します

こんにちは!伊藤(@hirokazuito0821)です。

最近、古着の店舗せどりはどうなのか。まだ稼げるのか。そう聞かれることがかなり増えました。

結論から言うと、昔に比べてかなり厳しくなっていますまったく仕入れできないとは言いません。実際、利益商品がゼロになるわけでもありません。

ただし問題は、そこではありません。問題は頻度、総量、期待値です。

以前のように、店舗を回れば安定して利益商品が見つかる時代ではなくなってきました。これは感覚論ではなく、実際にさまざまなチェーン店を見て回ったうえで感じていることです。

セカスト、オフハウス、ブックオフスーパーバザー、キングファミリー、トレファクなど、古着を扱う代表的な店舗を検証しても、共通していたのは同じ傾向でした。

目次

店舗せどりの現場で起きていること

店頭価格とメルカリ価格が一致して利益が出ない図

何が起きているのかというと、シンプルです。

店舗価格とメルカリ価格が、ほぼ同じなのです。

本来、店舗せどりで利益が出るのはこういう構図です。

  • 店舗で1万円で売られている
  • メルカリでは3万円で売れる
  • この価格差から利益を取る

これなら仕入れが成立します。

ところが今は、

  • 店舗で1万円
  • メルカリでも1万円

という商品が本当に増えました。こうなると、価格差が取れません。つまり、仕入れができません。

しかもこの傾向は、特定の1店舗だけの話ではありません。複数のチェーンでかなり共通しています。

古着店舗せどりが厳しくなった3つの理由

なぜここまで店舗せどりが難しくなったのか。大きく分けると、理由は3つあります。

  1. 店舗の買取量そのものが減っている
  2. 店舗の買取方法が変わった
  3. 店舗のネット販売が増えた

それぞれ順番に説明します。

理由① 店舗の買取量そのものが減っている

古着物販の作業スペースで指を向けて説明する男性(店頭価格がネット相場に近づく)

まず1つ目は、店舗に入ってくる古着の量が減っていることです。

これは考えてみれば当然です。今は不用品を売る手段が昔より圧倒的に増えています。

  • 買取専門店に持ち込む
  • 出張買取を利用する
  • 自分でメルカリに出品する

こうした選択肢が一般化したことで、以前のように「とりあえずリユースショップへ持っていく」という流れが弱くなりました。

2018年ごろは、今よりもメルカリ利用者が少なく、店舗に売りに来る人もまだ多かった印象です。店舗の買取カウンターに長い列ができていた時期を覚えている方も多いと思います。

でも今は、その光景をあまり見かけません。

特にコロナ以降、この流れはかなり加速しました。わざわざ店舗まで不要品を持っていく以外の方法が一気に浸透したからです。

ここで店舗側に何が起きるかというと、買取量が減っても、

  • 家賃は下がらない
  • 人件費も大きくは変わらない

という現実があります。

つまり、仕入れられる商品が減ったのに固定費は残るわけです。そうなると、店舗は陳列価格を上げざるを得ないです。

その結果、店頭価格がネット相場に近づいていきます。これが価格差を取りにくくしている大きな要因です。

理由② 店舗の買取方法が変わった

店舗とネット価格の差が小さくなっていくことを説明する場面

2つ目は、店舗の値付けの仕組みそのものが変わったことです。

以前は、店舗スタッフの経験や得意不得意によって査定や値付けに差が出ることがよくありました。

たとえば、

  • このスタッフはデニムが苦手
  • このスタッフはバッグに詳しい
  • あるジャンルだけ妙に安く値付けされる

こんなことが普通にありました。

だからこそ、ネット相場よりかなり安く並んでいる商品が見つかることもあったわけです。昔の店舗せどりは、こうした「価格の歪み」を拾いやすい構造でした。

しかし今は違います。

多くの店舗で、ネット相場を見ながら価格設定する仕組みが入っています。要するに、最初からメルカリやネット相場に寄せた値付けになっているわけです。

そうなると、店舗せどりの基本モデルが崩れます。

たとえばダウンジャケットが、

  • 店頭3万円
  • ネット6万円

なら利益が取れます。

でも、

  • 店頭6万円
  • ネット6万円

なら、もう利益は取れません。

さらに今は、AIや画像認識なども含めて、店舗側の査定システムや価格決定の精度が上がっています。

店舗としても当然、担当者ごとにバラつくより、どの店舗でもある程度同じ精度で査定して、同じような価格帯で販売したいはずです。

運営する側から見れば、そのほうが健全です。ですが、せどりをする側から見れば、旨みは薄くなります。

理由③ 店舗のネット販売が増えた

古着せどり解説で店頭価格とネット価格が合ってくる話をする男性のスクリーンショット

3つ目は、店舗自体がネットで売るようになったことです。

これも大きいです。

店舗がネット出品を強化すれば、当然ながらネット相場を意識して価格を決めます。すると店頭価格もネット価格に近づきます。

つまり、

  • 店舗がネット相場を把握する
  • 店頭価格が上がる
  • 価格差が消える
  • せどりの利益が薄くなる

という流れです。

昔は、店舗とネットがある程度分断されていました。今は違います。店舗もネット市場の中にしっかり接続されているので、昔ほどの情報差や価格差が生まれにくいのです。

それでも店舗で仕入れできる人がいるのはなぜか

古着卸オーナーが手振りで誰かの値付けミスを拾う仕組みを説明している様子

ここでよく出る反論があります。

「いや、今でも店舗で利益商品を見つけている人はいるじゃないですか」という話です。

これはその通りです。実際、店舗で仕入れできるケースが完全になくなったとは思っていません。

ただし、その中身が変わっています。

今の店舗仕入れは、かなりの割合でミス前提の仕入れになっています。

どういうことかというと、

  • 誰かが値付けをミスした
  • 査定で見落としがあった
  • たまたま安く出てしまった

そういう商品を拾っている、ということです。

以前のように、構造的に価格差が残っていた時代とは違います。今は、基本的に相場に合わせて値付けされているので、利益が出る商品は「例外」として発生しやすいのです。

だから、見つかることはあります。ですが、それをもって「まだ店舗せどりは全然いける」と言うのは、少し話が雑です。

本当の問題は「できるかどうか」ではなく、期待値です

古着店舗せどりの期待値が低くなっていると説明する男性

このテーマでいちばん大事なのはここです。

店舗せどりは、ゼロか100かで語るべきではありません。

論点は期待値です。

たとえば、昔なら1時間動けば期待値3万円くらい取れたとします。ところが今は、同じ1時間で期待値1000円程度になっているかもしれません。

この差は大きいです。

「まだ金は出る」と言っても、採算が合わないなら多くの人はやりません。

例えるなら、昔のゴールドラッシュみたいなものです。少しは出るかもしれない。でも効率が悪ければ、人はそこに集まりません。

店舗せどりもそれに近い状態です。

  • たまに利益商品はある
  • でも安定しない
  • 時間効率が悪い
  • 移動やリサーチの手間も大きい

この現実を無視して「まだできる」で片づけるのは、実務としてはかなり危ないです。

3つの理由をまとめるとこうなります

古着店舗せどりが厳しい理由のテロップ(買取量減少・ネット相場連動・ネット販売増)

古着の店舗せどりが厳しくなった背景を整理すると、次の通りです。

  • 店舗側の買取量が減っている
  • 店舗の買取方法がネット相場基準になっている
  • 店舗のネット販売が増え、店頭価格もネット価格に近づいている

その結果、どうなるか。

仕入れは店員さんのミス値付け前提になり、安定して仕入れられる商品量がかなり減るわけです。

これが今の現実です。

店舗の「買取価格アップ」に違和感がある理由

ついでにひとつ触れておきたいのが、店舗でよく見かける「買取価格20%アップ」などの告知です。

もちろん販促としては普通なのですが、元の査定額が見えない以上、利用する側からすると比較しづらい面があります。

その意味でも、今は店舗側がかなり主導権を持っている市場です。昔のように、利用者側がうまく歪みを拾いやすい環境ではなくなっています。

じゃあ今、古着物販はどう組み立てるべきか

会員制の古着卸サービスで納品データ付き商品を扱う説明(画面合成)

店舗せどりが厳しいなら、次に考えるべきは「どこから仕入れるか」です。

ここで重要なのは、店舗より上流で仕入れられるルートを持つことです。

動画内では、会員制の古着卸サービスについても触れています。これは店舗に並ぶ前の段階、より上流から古着を大量に買い付けて、仕分けして提供する形です。

しかも、単に服が届くだけではなく、

  • 自宅まで届く
  • 採寸や写真撮影のデータ付きで納品する
  • あとはメルカリに出品するだけ

という流れまで整っているのが特徴です。

これなら、店舗を何軒も回る必要がありません。

さらに、採寸や撮影のような手間のかかる作業まで外に出せると、作業はかなり軽くなります。物が届いたらパソコンで出品作業を進めるだけですし、その出品業務すらオンラインで外注すれば、かなり省力化できます。

副業として考えたときにも、こちらのほうが再現性を持たせやすいです。

今の古着物販で大切なのは、根性より仕組みです

昔の店舗せどりは、足で稼ぐ要素が強くありました。それはそれでひとつの戦い方でした。

でも今は、同じやり方を続けても効率が合いにくくなっています。

だから必要なのは、

  • 仕入れ先を見直すこと
  • 時間効率を重視すること
  • 再現性のある仕組みを作ること

です。

「まだできるかどうか」ではなく、自分の時間に対してどれだけ利益が残るかで考えるべきです。

もしこれから古着物販を始めるなら、昔の成功体験をそのまま追いかけるより、今の市場に合った方法を選んだほうが結果は出やすいはずです。

まとめ

古着店舗せどりが稼ぎにくくなった理由は、単なる一時的な不調ではありません。

  • 買取量の減少
  • ネット相場連動の値付け
  • 店舗のネット販売強化

こうした構造変化によって、利益商品が見つかる頻度も総量も落ちています。

その結果、今の店舗せどりは「店員さんのミス値付けを拾えるかどうか」に近いゲームになっています。

たまに拾えることはあっても、安定して稼ぐ手法としては以前よりかなり厳しい。これが率直な見立てです。

だからこそ、これから古着物販で利益を積み上げたいなら、店舗を走り回るよりも、より上流の仕入れや、作業を仕組み化できる方法に目を向ける価値は大きいです。

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