こんにちは!伊藤(@hirokazuito0821)です。
「1日10分のリサーチで3,000円の利益。毎日続ければ月9万円」。本当にそれができるなら、私も喜んでやります。
ただ、物販はそんなに都合よくありません。仕入れ値、販売相場、送料、手数料、店舗までの移動時間、そして同じ商品が毎日見つかるのか。このあたりを抜きにして、単純に日数だけ掛け算するのは違うと思っています。
今回は、オフハウスの店頭で古着とバッグをリサーチし、絞り込みノウハウそのものと「毎日10分で月9万円」という見せ方の現実性を検証しました。
今回検証した3つのリサーチノウハウ
今回参考にしたのは、商品を最初からブランド名で探すのではなく、売場で見つけやすい特徴から候補を絞るやり方です。この構成自体は非常にわかりやすく、初心者でも売場で何を見ればいいかが明確になります。
1. シャツはMade in USAとリネン混を探す

シャツ売場では、主に次の2点を確認します。
- Made in USA表記があるもの
- リネン、麻が入った素材のもの
ラックに大量に並ぶシャツを、タグと素材表示で絞り込んでいく方法です。利益商品をいきなり提示されるよりも、「どうやって候補を見つけるか」がわかるので、ノウハウとしては筋が通っています。
2. バッグはレザーの見た目と金属プレートを見る
バッグ売場では、まず本革らしい質感のものを探します。見分ける際のひとつの目安は、曲がった部分への光の入り方です。光が一点に集まりやすいものはレザーの可能性があり、全体がぼんやり見えるものはナイロンやフェイクレザーの可能性があります。
さらに、ブランド名が刻まれた金属製のプレートタグが付いたバッグも候補になります。ただし、このようなプレート付きの商品は、売場でそう何個も見つかるものではありませんでした。
3. エキゾチックレザーを狙う
牛革などの一般的なレザーではなく、クロコダイルのようなエキゾチックアニマルレザーもチェック対象です。JRAプレートが付いているものも狙い目として挙げられていました。
ここまでの3つを整理すると、単に全部をスマホで検索するのではなく、見た目、素材、生産国、タグで候補を減らしてから相場を調べるという考え方です。
一宮市のオフハウスで実地検証
今回向かったのは、愛知県一宮市のオフハウスです。独立当初、家賃4万円ほどの住まいにいた頃から、生活を支えてもらった思い入れのある店舗でもあります。
だからこそ、適当に見て終わりではなく、本気で検証しました。シャツは普段から古着卸でも扱っているので、タグや相場を見ながら、利益が出るかどうかをその場で確認していきます。
シャツを探した結果。見つかっても利益が出ない

まずはMade in USAとリネン混のシャツを確認しました。候補らしい商品は見つかります。しかし、候補があることと、利益が出ることは別の話です。
実際に同じ商品を販売相場で確認したところ、仕入れ値500円に対して販売相場は700円程度でした。ここから販売手数料や送料を考えたら、利益どころか赤字です。
別のリネン混らしいシャツも確認しましたが、仕入れ550円に対して販売相場は864円程度。これも利益は残りません。
さらに、Made in USAらしい雰囲気のシャツも調べました。値札は2,750円の30%オフで、仕入れは1,925円です。販売できても3,000円前後と考えると、これも厳しいです。
検索結果の中から条件のいい一件だけを取り出せば、「利益が出る」と言うことはできるかもしれません。しかし、実際の物販では、仕入れ候補を見つけて、状態を見て、同一品や類似品を調べ、送料と手数料まで計算しなければなりません。
リネン混やMade in USAを見つけるノウハウが悪いのではありません。問題は、それだけで毎日安定して3,000円の利益になるように受け取られる表現です。
10分のリサーチでは終わらない理由
店頭でシャツを探す場合、10分という時間には何が含まれているのでしょうか。
- 店舗まで移動する時間
- 売場で商品を探す時間
- タグ、生産国、素材、状態を確認する時間
- スマホで販売相場を調べる時間
- 仕入れ値、手数料、送料を含めて利益計算する時間
- 購入後に出品、梱包、発送する時間
今回、利益が出ない商品を早い段階で見つけられたのは、古着を日頃から扱っているため、ある程度の相場感があるからです。それでも、リサーチには30分以上かかりました。
「1日10分」と言われると、10分だけ空ければ利益が積み上がるように聞こえます。しかし現場は泥臭いです。候補を見つけてからが、むしろ大変です。
バッグも検証。レザーでも相場が逆転する

続いてバッグ売場です。レザーらしい見た目、珍しい色、ブランドプレート、エキゾチックレザーといった条件で探しました。
金属プレート付きのバッグは簡単には見つかりませんでした。レザーらしいバッグや、パープルで特徴的なバッグも調べましたが、ここでも厳しい現実が出ました。
このバッグは仕入れが7,700円でしたが、販売相場は4,800円程度。つまり、メルカリのほうが安いという結果です。
レザーであること、ブランドらしい見た目であること、色が珍しいこと。それらはリサーチの入口にはなりますが、利益を保証するものではありません。最終的には、仕入れ価格と実際に売れている価格の差を見なければ判断できません。
毎日同じ店舗に通って月9万円は現実的か
今回いちばん言いたいのはここです。
仮に1日3,000円の利益が出たとして、それを30日毎日繰り返せるのでしょうか。同じ店舗に毎日行って、毎日利益商品が補充され、毎日仕入れられる前提になっていないでしょうか。
店舗の商品は無限ではありません。利益が出るシャツやバッグが毎日都合よく入荷するとは限りませんし、同じ店舗ばかり回れば売場は当然枯れていきます。
30日間続けるなら、複数店舗を回る必要も出てきます。すると移動時間とガソリン代、リサーチ時間が増えます。愛知県ですら、毎日違う店舗を30日回れるほど都合よく店舗があるわけではありません。
だから、「10分で3,000円、毎日やれば月9万円」という言葉だけが一人歩きするのは、私は好きではありません。発信する側は、再現性、仕入れの継続性、販売までにかかる作業まで含めて伝えるべきです。
店舗せどりで見るべき利益計算
店頭で候補品を見つけたら、販売相場だけで判断しないことです。最低限、次の流れで確認してください。
- 同一品または近い商品が実際に売れている価格を確認します。
- 商品状態、サイズ、型番、素材が比較対象と近いか確認します。
- 販売手数料と送料を差し引きます。
- 仕入れ値を引いた後に利益が残るかを確認します。
- 売れるまでの期間と、出品、梱包、発送の作業も考えます。
販売価格だけ見て「差額がある」と判断したら危険です。今回の700円や864円のように、売上は立っても利益が残らない商品は普通にあります。
検証結果。ノウハウは入口、利益は別問題です
今回の検証では、シャツで狙うとされたMade in USA、リネン混の商品から利益商品は見つかりませんでした。バッグでも、レザー、金属プレート、エキゾチックレザーを探しましたが、利益につながる仕入れはできませんでした。
もちろん、どの店舗でも絶対に利益が出ないと言っているわけではありません。店舗、入荷、価格設定、商品の状態、タイミングによって結果は変わります。
ただし、今回の結論は明確です。絞り込みノウハウだけで、毎日10分、毎日3,000円、月9万円を安定して作れるとは言えません。
物販で本当に見るべきなのは、見つけやすさではなく、仕入れてから実際に売り切るまでの利益です。
本当に稼げる方法なら、売れるところまで比べましょう
今回参考にしたノウハウには、商品の探し方として学べる部分があります。だからこそ、実際にどちらが稼げるのか、販売まで含めて比較したいです。
店舗で仕入れるノウハウと、卸を活用して仕入れるノウハウ。仕入れだけで終わらせず、出品して、売れて、利益が残るところまで検証する。これが一番フェアだと思います。
物販で大事なのは、派手な数字ではありません。移動時間も、リサーチ時間も、手数料も、送料も含めて、それでも利益が残る仕入れを積み重ねることです。
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