こんにちは!伊藤(@hirokazuito0821)です。
「店舗せどりで30分、利益5万円超え」。こういう言葉だけを見ると、誰でも短時間で稼げそうに思えますよね。
でも、ちょっと待ってください。店舗まで行く時間は入っていますか。売り場から売り場へ移動する時間は。商品を探す時間は。スマホで相場を調べ、利益計算をする時間は。
今回は、メルカリせどりの30分タイムアタック型ノウハウを、実際にリユースショップで検証しました。結論から言うと、初心者がそのまま真似するには、かなり厳しい内容だと感じました。
「30分で利益5万円」の前に、時間の定義を確認したいです
店舗せどりで利益を出すには、店内を回る30分だけでは終わりません。少なくとも、次の工程があります。
- 店舗まで移動する時間
- 店内で各売り場を探す時間
- 対象商品を見つける時間
- スマホで販売相場をリサーチする時間
- 仕入れ判断をする時間
- 購入後の出品、梱包、発送作業
もちろん、店舗のすぐ近くに住んでいて、売り場の場所も完全に把握していて、出品作業も外注しているなら話は変わります。その条件なら、店内リサーチだけを切り取って「30分」と表現することはできるでしょう。
ただ、これから店舗せどりを始める人が、移動、商品探し、リサーチまで含めた実務として再現するのは別の話です。数字だけで判断するのではなく、その利益を出すまでに使った総時間を見るべきです。
検証対象の仕入れノウハウ

今回確認したのは、主に以下のような仕入れ候補です。特定のブランドだけを狙うのではなく、紹介されていた考え方をできるだけ一般化して検証しました。
- 「〇〇ヴィンテージ」と付くバッグ
- A.P.C.のデニム
- ノースフェイスのボアジャケット
- レザー素材で派手なデザインのバッグ
- SAYAのサイドジップブーツ、23.5cmから24.5cm付近
- ポケットの多いHERNOのダウンコート
- DUVETICAのダウンコート、特にコラボ系
たとえば、紹介元ではAMERI VINTAGEのバッグが例に挙がっていました。しかし、検証でAMERI VINTAGEだけを探して「なかった」で終わらせるのはフェアではありません。
そこで「〇〇ヴィンテージのバッグ」という切り口に広げました。そうなると、リーバイスなどのヴィンテージも候補に入ってきます。発信されたノウハウを、実際に使う人の目線でできるだけ広く捉えて探しています。
動画内のタイムアタックに感じた違和感

ノウハウ自体を検証する前に、どうしても気になったのがタイム表示です。
ある商品をリサーチするまでに約4分かかっている場面がある一方で、その後は別の売り場へ移動し、商品を見つけるまでが約1分30秒、さらに別の場面では1分未満、30秒未満、20秒というペースで進んでいきます。
これ、移動するだけではありません。対象の売り場に到着して、たくさん並ぶ商品の中から条件に合うものを見つけ、利益が出る商品だと判断する必要があります。
慣れた店で売り場の位置を知っていたとしても、短時間で毎回そこまでできるのか。ここは疑問が残りました。
特に、レザーの派手なデザインのバッグ売り場から、次のSAYAのサイドジップブーツを見つけるまでが20秒程度という流れです。仮に売り場間の移動を10秒で済ませたとしても、残り10秒でブーツを見つけ、サイズやサイドジップ、厚底といった条件まで確認し、利益が出ると判断することになります。
できる人がいる可能性をゼロとは言いません。歩くのがものすごく速いかもしれませんし、店舗のすぐ上に住んでいるかもしれません。ただし、初心者が再現可能なノウハウとして受け取るには、ハードルが高すぎると思います。
店舗まで片道30分、店内リサーチ30分
実地検証のため、会社から最寄りのトレファクへ向かいました。店舗まで片道30分以上です。
ここで重要なのは、「30分で利益5万円」という数字をどう捉えるかです。実際には、以下の時間がかかっています。
- 店舗まで片道30分以上
- 店内でリサーチ30分
- 帰りも30分以上
合計すると、約1時間半です。もし本当に店舗せどりを仕事として時給換算するなら、店内にいた30分だけでなく、この移動時間も含めるべきでしょう。
30分で利益5万円を目標にするなら、片道30分ずつかかる環境では、単純計算で3倍の利益を出せないと釣り合いません。
トレファクでノウハウを一つずつ探してみた結果
〇〇ヴィンテージのバッグ
まずは「〇〇ヴィンテージ」と付くバッグを探しました。バッグ売り場を確認しましたが、狙える商品は見つかりませんでした。
この時点で分かるのは、ノウハウを知っていても、対象商品が店頭にあるとは限らないという当たり前の事実です。仕入れ候補が存在しなければ、リサーチのしようがありません。
A.P.C.のデニム
次にデニムコーナーでA.P.C.を探しました。そもそも高価格帯のデニムが多い売り場ではなく、A.P.C.のデニムも見つかりません。
デニムは大量に並んでいますが、ブランド指定で探すとなると話は別です。「デニムがたくさんある」ことと、「利益が出る特定ブランドのデニムがある」ことは同じではありません。
ノースフェイスのボアジャケット
ノースフェイスのボアジャケットも探しましたが、見つかったのはウィンドブレーカー系が中心でした。ボア素材の狙い目とされる商品は確認できませんでした。
条件が細かい商品ほど、店舗の在庫状況に左右されます。ブランド、素材、デザイン、サイズまで指定されると、30分という時間制限の中で出会える確率はさらに下がります。
レザーの派手なデザインのバッグ

次は、レザー素材で派手なデザインのバッグです。この検証では、タイマーを使って売り場移動から測定しました。
バッグ売り場に到着するだけで26秒かかりました。つまり、「移動して商品を見つけるまで28秒」という条件では、到着後ほぼ数秒で該当商品を発見しなければなりません。
しかも、探していた派手なレザーバッグは見つかりませんでした。ケイトスペードのバッグはありましたが、店頭価格は3,300円です。販売相場や手数料、送料を考えれば、その場で仕入れる意味があるかは慎重に見なければいけません。
店舗で仕入れた商品を販売する以上、安く買えることだけでなく、利益を残せる価格かどうかが大事です。
SAYAのサイドジップブーツ
靴コーナーでは、SAYAのサイドジップブーツを探しました。サイドジップのブーツ自体が見当たりませんでした。
紹介されていた狙い目のサイズ帯、サイドジップ、厚底といった条件を満たす前に、商品そのものがない状態です。これではリサーチ以前の問題です。
HERNOとDUVETICAのダウンコート
最後に、HERNOのポケットが多いダウンコート、DUVETICAのダウンコート、コラボ系のダウンを確認しました。
コート売り場を複数確認しましたが、該当商品は見つかりませんでした。ダウンコートは季節性も強く、時期や店舗ごとの品ぞろえに大きく左右されます。
狙い目のブランドや特徴を知っていることは大切です。しかし、知識があるだけで毎回商品に出会えるわけではありません。
検証結果は、利益ゼロでした

片道30分以上かけて店舗へ行き、30分かけてリサーチし、帰りにも30分以上かかります。合計約1時間半を使った結果、今回の利益はゼロでした。
もちろん、今回見つからなかったからといって、店舗せどりそのものが絶対に稼げないと言っているわけではありません。店舗、曜日、入荷、季節、自分の知識量によって結果は変わります。
ただ、「30分で利益5万円」という見せ方を、そのまま初心者が信じて店舗へ行くのは危険です。移動時間も、商品がない日も、リサーチの難しさも、すべて現実として存在します。
時間を使うなら、総作業時間で考えるべきです
せどりの利益を見るときは、仕入れ額と販売額だけでなく、時間も必ず見てください。
たとえば「利益5万円」という数字が出ていても、その裏に店舗移動、複数店舗の巡回、長時間のリサーチ、撮影外の仕入れ、外注による出品作業があるなら、初心者の作業とは同じではありません。
大事なのは、派手な数字ではなく、自分が継続できる仕入れ方法かどうかです。
もし店舗へ行く時間、商品を探し続ける時間、リサーチの負担を減らしたいなら、仕入れの仕組みそのものを変えるのも選択肢です。
まとめ
店舗せどりのノウハウは、商品知識として参考になる部分もあります。ただし、利益額や所要時間だけを切り取って判断すると、現実とのギャップが大きくなります。
今回の実地検証では、片道30分以上、リサーチ30分、帰り30分以上を使い、利益商品は見つかりませんでした。また、売り場移動と商品発見、リサーチを20秒から30秒程度で繰り返すのは、現実的にはかなり難しいと感じました。
「30分でいくら稼げるか」ではなく、「自宅を出てから、販売できる状態になるまで、何時間かかるか」で判断してください。そこを見れば、自分に合うせどりのやり方が見えてきます。
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