こんにちは!伊藤(@hirokazuito0821)です。
店舗せどりの動画を見ていると、利益商品が次々見つかって、サクッと稼げそうに見えることがありますよね。
でも実際は、そこまで甘くありません。
店舗までの移動時間、店内でのリサーチ時間、帰ってからのクリーニング、写真撮影、出品作業。こういう「見えにくい時間」まで含めて計算しないと、本当の時給は出ません。
そこで今回は、古着の店舗せどりが実際いくらの時給になるのかを、かなりリアルに検証しました。
結論から言うと、今回の結果は時給578円でした。
なぜ店舗せどりの時給を測る必要があるのか
店舗せどり系の発信でよくあるのは、「この商品を見つけました」「利益はいくらです」という切り取りです。
もちろん、利益商品が見つかる瞬間だけ見れば夢があります。ですが、それだけでは判断を誤りやすいです。
本当に大事なのは、次のような要素を全部含めたうえで成り立つかどうかです。
- 店舗までの往復時間
- 店内で何も見つからない時間
- リサーチにかかる手間
- 仕入れ後のクリーニング
- 写真撮影と出品作業
- ガソリン代や車の維持費
利益が出る商品を1つ見つけたとしても、そこにたどり着くまでに2時間以上使っていたら、印象はかなり変わります。
今回の検証条件
今回向かったのは、会社から一番近いセカンドストリートです。
つまり、あえて条件は悪くしていません。近い店舗を選んで、それでもどうなるかを見る形です。
出発時刻は10時40分でした。
会社から店舗までで20分

店舗に着いたのは11時ちょうどでした。
会社から20分です。これだけでも、すでに時給計算に影響します。
多くの発信ではこの移動時間がほぼ触れられませんが、実務としては無視できません。
利益商品を見つける前から、もう時間は使っているわけです。
店内でリサーチ開始。最初の10分は何もなし

最初はデニム売り場から見ていきました。
デニムはサイズが大きいものを中心に見れば可能性がある、という前提で探していきます。しかも今回は、カメラ担当も別でリサーチしている2人体制です。
それでも、入店して10分時点では何も見つかりませんでした。
これが現実です。
短い動画だと、次々見つかっているように感じますが、現場では普通に「何もない時間」が続きます。
30分経過しても厳しい。ジャンルを靴へ変更
デニムや一般的なアパレルでは厳しそうだったので、途中から靴コーナーへ移動しました。
入店から30分経過しても、まともな仕入れ候補がほぼない状態です。
しかもこの時点で、会社を出てからはすでに50分ほど経っています。帰りの移動時間まで入れると、1時間はほぼ確定です。
「利益商品が見つかったかどうか」だけではなく、「そこまでにどれだけ時間を使っているか」を見ると、かなりシビアです。
やっと見つけた利益商品はラコステの白スリッポン

最終的に見つかったのは、ラコステの白いスリッポンでした。
仕入れ値は550円です。
相場を調べると、状態の良いものならメルカリで5,400円前後の取引が確認できました。
ただし、今回見つけた靴はかなり汚れがありました。
つまり、相場だけ見て「いける」と判断するのは危険です。磨く時間も含めて考えないといけません。
見込み利益は約1,350円
状態を踏まえると、実際の販売価格はもっと下がる見込みでした。
高く売れる綺麗な個体ではないので、現実的には3,000円前後で売れればよい方という判断です。
そこから各種手数料などを踏まえて、今回の粗利益見込みは約1,350円になりました。
一見すると悪くないようにも見えますが、問題はここからです。
1時間以上店内を回って、見つかったのは1足だけ
その後もしばらく探しましたが、追加で仕入れられるものは見つかりませんでした。
12時5分の時点で、店に入ってからすでに1時間以上経過していました。
今回見つかったこの1足も、靴を継続的に扱ってきた知識があったから拾えた面が大きいです。
誰でも同じように見つけられるとは言いにくい、というのが正直なところです。
帰社してもまだ終わりではない

店舗を出たのは12時7分でした。
帰りは少し渋滞もあり、会社に戻ったのは12時40分です。
出発からここまででちょうど2時間。
しかし、まだ終わっていません。仕入れた商品は、このままでは売り物にならないからです。
古着や中古靴は仕入れて終わりではなく、整えてからが仕事です
今回の靴は表面の汚れもかなり目立っていました。
値札を外して、拭いて、ある程度綺麗にして、やっと商品として出せる状態になります。
この工程も当然タダではありません。時間を使います。
中古品を扱う以上、こうしたひと手間は避けて通れません。
掃除に使ったのはウェットタイプの使い捨ておしぼり

今回は手元にあった使い捨てのおしぼりで靴を拭いていきました。
アルコール入りで乾きやすく、家電などの掃除にも使いやすいタイプです。
ラコステのワニロゴ周辺など、細かい部分も含めて拭き上げていくと、見た目はかなり改善しました。
ただ、ここでも思うわけです。
「これ、ビジネスとして成立するのか」と。
掃除している間にも時給はどんどん下がっていきます。
クリーニング完了は12時44分
軽く拭き上げが終わったのは12時44分でした。
ここからさらに写真撮影と出品作業が必要です。
この部分まで全部ノーカットでやることもできますが、現実問題として、出品の作業時間は少なく見積もっても10分から15分はかかります。
今回は控えめに見て、最終的な完了時刻を13時ちょうどと置くことにしました。
今回の所要時間を整理するとこうなります

- 10:40 会社出発
- 11:00 店舗到着
- 12:07 店舗を出発
- 12:40 会社到着
- 12:44 靴の拭き上げ完了
- 13:00 出品作業まで完了と仮定
合計すると、今回の総所要時間は2時間20分です。
計算結果。古着店舗せどりのガチ時給は578円
粗利益は1,350円でした。
これを2時間20分、つまり約2.33時間で割ると、時給は578円になります。
しかもこの数字には、まだ入っていないコストがあります。
- ガソリン代
- 車検などの維持費
- 車そのものの固定費
つまり、実質的には578円よりさらに低い可能性が高いです。
なぜアパレルの店舗せどりはしんどいのか
今回の結果が低くなった理由はいくつかあります。
1. リサーチに時間がかかる
家電や型番商品と違って、アパレルや靴は分かりやすい型番がないものも多いです。
そのため、調べるのに時間がかかります。
2. そもそも見つからない時間が長い
利益商品が並んでいるわけではないので、探しても探しても空振りすることがあります。
今回もかなり時間を使って、結局見つかったのは1足だけでした。
3. 店内でリサーチしづらい
普通に買い物しているお客さんもいるので、長時間スマホで調べ続けるのはやりにくいです。
精神的にも、効率の面でもやりづらさがあります。
4. 仕入れ後の手間が大きい
汚れ落とし、値札はがし、撮影、出品。こうした後工程まで含めると、利益以上に手間が重く感じます。
今回の検証から見えたこと
今回の検証は、かなり甘めに見積もっても時給578円でした。
しかも一番近い店舗に行ってこの数字です。
もし店舗がもっと遠ければ、渋滞がひどければ、商品がもっと汚れていれば、さらに数字は落ちます。
だから、店舗せどりを魅力的に見せるなら、利益商品だけではなく、そこに至るまでの全体像も一緒に見せないとフェアではないと思っています。
店舗はせどりをする場所というより、買い物をする場所かもしれません
今回仕入れたラコステの靴は、利益商品としては弱めでした。
その代わり、普通に見た目は悪くなかったですし、気に入った靴を買いに行ったと思えば、まだ救いがあります。
半分冗談っぽい話ではありますが、実際それくらいの感覚の方がしっくりくる場面もあります。
店舗は、昔のようにガンガンせどりで抜く場所というより、良いものがあれば自分で買う場所になってきているのかもしれません。
では、店舗せどりが厳しいならどうするのか
もし「店舗を回って探す時間」を減らしたいなら、最初から利益商品が手元に届く形の方が合理的です。
今回の話の中でも触れましたが、利益の出る古着や靴などの商品が自宅に届き、あとはメルカリで販売するだけという古着卸の仕組みもあります。
店舗を歩き回る時間、移動の時間、空振りの時間を減らせるので、少なくとも今回のような時給578円の世界からは抜け出しやすくなります。
まとめ
今回の店舗せどり検証の結果は、以下の通りです。
- 総所要時間は2時間20分
- 粗利益は1,350円
- 時給は578円
- しかもガソリン代や車の維持費は未計上
店舗せどりは、うまくいく瞬間だけ見れば派手です。
ですが、リアルな作業全体で見ると、かなり手間がかかります。
もしこれから古着物販やメルカリ販売を始めるなら、利益額だけではなく、必ず時給で考えてみてください。
そこまで見て初めて、本当にやる価値があるかどうかが分かります。
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