こんにちは!伊藤(@hirokazuito0821)です。
店舗を回っても、利益商品がなかなか見つかりません。それでも、YouTubeでは「まだ稼げます」という情報が次々に出てきます。そうなると、やめるにやめられず、また次の店舗に向かってしまうんですよね。
私たちも、店舗せどりの情報を長く発信してきました。だからこそ、稼ぎづらくなっていると感じながら、同じ方法を勧め続けていいのかという葛藤がありました。
そして2025年2月15日、店舗せどりの配信をやめると発表しました。そこから約1年4か月、ざっくり1年半です。発信の中心を「いとう社長卸」に切り替えたことで、届く声も、事業の中身も、大きく変わりました。
1. 約7年続けた店舗せどりの発信を、なぜやめたのか

それまでは、約7年にわたって店舗せどりの情報を発信していました。店舗で商品を探す内容をたくさん出してきたので、それをすっぱりやめるのは、ちょっとした路線変更ではありません。
サッカー選手がバスケットボール選手になるくらいの転換です。
もちろん、勢いだけで決めたわけではありません。撮影を担当しているせせりさんとも、店舗せどりの配信を本当にやめていいのか、かなり話し合いました。
正直に言えば、以前から稼ぎづらさは感じていました。それでも「まだいけるかもしれない」と考えて、発信を続けてしまっていたんです。でも、それはやっぱりよくありません。
自分たちが勧めにくくなった方法を、過去に発信してきたからという理由で続けるべきではない。そこに区切りをつけたのが、あの発表でした。
一部の同業の発信者からは、今まで店舗せどりを勧めていたのに、なぜ方向を変えるのかという反発もありました。ただ、私の考えはシンプルです。環境が変わり、よりよいと思う方法が見つかったなら、稼ぎ方を変えるのは普通のことです。
2. 多かったのは「やめるきっかけになった」という声です

方向転換後、特に印象に残っているのは、感謝の言葉が多かったことです。
よくいただくのは、こんなお話です。
- 店舗せどりで稼ぎづらくなっていることは、自分でも感じていた。
- YouTubeやコンサルで方法を教わり、まだできるはずだと思って店舗を回っていた。
- 実際には利益商品が見つからなくても、稼げるという発信を信じて続けていた。
- やめてもいいという意見に触れて、自分の気持ちを整理できた。
これは、私たちがすべての人の結果を調べたという話ではありません。実際に届いた反応として、こうした声が多かったということです。
自分の手応えは悪いのに、周りからは「稼げる」と言われます。そうなると、自分の努力や知識が足りないだけなのではないかと思ってしまいますよね。その状態で、ずるずる続けていた方もいたわけです。
そこに対して、私たちは「その方法にこだわり続けなくてもいい」と、はっきり伝えました。自分の感じていたことを言葉にしてもらえて、すっきりした。そう言っていただけるのは、方向を変えた意味があったと感じる部分です。
3. アンチが減ったのは、情報ではなく商品を届ける事業に変わったからです

せせりさんから指摘されて、確かにそうだと思ったのが、批判的なコメントがかなり減ったことです。
以前は、せどりそのものに反対する人と、私個人に批判的な人、同業の発信者からの反発が入り交じっていました。それが、卸の事業を中心にするようになってから、ずいぶん静かになりました。
私なりに考える理由は、事業の中身が変わったことです。
- 自社で倉庫を構えている。
- 仕分けスタッフを入れ、商品を選別している。
- 選別した商品を会員さんに卸している。
- 写真撮影まで付けた「楽ちんパック」も扱っている。
以前は、店舗せどりの方法を発信し、コンサルなどの情報を提供していました。今は、自分たちで実物の商品を仕入れて、選別して、出荷しています。私たちとしては、より実業としての中身が伝わる形になったと感じています。
仕入れる位置も変わりました。大手の買取チェーンやリサイクルショップから、直接商品を入れる取引があります。商品や取引によっては、店頭価格の10分の1ほどで入ってくることもあります。
これは、すべての商品がその価格になるという意味ではありません。ただ、店頭に並んだ商品を買う立場と、その手前でまとめて仕入れる立場では、条件が違います。店舗での探し方だけではなく、どこから仕入れるかを変えたことが、大きな転換でした。
4. 店舗せどりを続ける前に、発信の目的も考えてほしいです

もう一つ、発信を続けてきた価値を感じるのは、店舗せどりへの疑問を言葉にする人が増えてきたという実感です。
私たちは、売り場でスマートフォンをかざし続けたり、バーコードを読み取る機器を使って商品を調べ続けたりする行動についても、厳しく意見を伝えてきました。
本人は仕入れに必死でも、店員さんや周りのお客さんからどう見えるかは、別の話です。私としては、そうした行動が迷惑になり得ることも含めて、方法を見直してほしいと思っています。
店舗せどりをする人が減っているという感覚はあります。ただ、その人数や、私たちの発信による影響を統計で確認したわけではありません。それでも、届く反応から、問題意識は伝わってきたと感じています。
そして、もう一つ考えてほしいのが、稼げると発信している人は、何によって収益を得ているのかという点です。
店舗せどりそのものが稼ぎづらくなっていても、その方法を教える情報商材やスクールの販売は続けられます。だから、稼げるという発信が多いことと、自分が店舗で利益を出せることは、分けて考えたほうがいいです。
業界内には、同じスクールの出身者や、情報発信を通じた横のつながりもあります。私には、そうした関係が率直な意見を言いにくくしている面もあるように見えます。
私たちは独立した立場でやってきたので、そこに遠慮せず発信してきました。言い方が強くなることはありますが、現場で感じていた疑問を代弁してくれたと受け止めていただけるなら、続けてきた価値はあったと思います。
5. 会員は約500増加、古着の出荷は月約5万着になりました

反応が変わっただけではありません。事業の規模も変わりました。
古着の卸売については、別の古着チャンネルで3年以上前から発信していました。そのうえで、店舗せどりを扱っていたチャンネルでも卸サービスを中心に据えるようになり、この約1年半で会員が約500増えました。
個人だけでなく、法人の会員さんもいらっしゃいます。そのため、私たちから仕入れている方を、法人側で関わる方も含めて捉えると、1,000人を超える規模になっています。
振り返り時点の規模を整理すると、次のようになります。
- 会員の増加数:約1年半で約500。
- 仕入れに関わる人数:法人側も含めると1,000人超。
- 主な商材:古着。
- 月間出荷量:約5万着。
5万着といっても、なかなか量を想像しにくいですよね。私の感覚では、セカンドストリートの古着売り場は、店舗の大きさによって1万着ほど、大きな店舗なら1万5,000着ほどというイメージです。
仮に1店舗分を1万着と考えると、月5万着は5店舗分です。年間では60店舗分に相当する量になります。これは公式の在庫数との比較ではなく、出荷量の大きさを伝えるための目安です。
また、出荷量と会員さんの販売利益は別の数字です。それでも、これだけの商品を毎月選別して届ける事業になったことは、方向転換後の大きな変化です。
6. 自分たちが欲しかった仕入れサービスを形にしています
方向転換を発表したとき、せせりさんも、仕事として関わっている以上、この先は大丈夫なのかと不安を感じていました。私自身も、まったく不安がなかったわけではありません。
それでも今、あの判断をしてよかったと思っています。店舗せどりをやめるという姿勢と、その代わりに実物の商品を届ける卸事業をつくる姿勢を、評価していただけたからこその今だと感じています。
大切なのは、昔うまくいった方法を守り続けることではありません。今の現場で何が起きているのかを見て、必要なら方法を変えることです。
店舗を回って疲弊しているなら、もっと頑張る前に、仕入れ方そのものを見直してみませんか。私たちは、その選択肢を実際の商品とサービスで届けていきます。



