こんにちは!伊藤(@hirokazuito0821)です。
古着は勝手に増えません。土に埋めても、餌をあげても増えないです。だからこそ、古着物販で利益を出したいなら、まずその古着がどこから来て、誰の手を経由しているのかを知ることが大事です。
店舗のリサイクルショップで仕入れる方法だけを見ていると、古着流通のほんの一部しか見えていません。個人のクローゼットから出た古着、資源回収に集まる古着、買取専門店に入る古着、海外から輸入される古着。それぞれに違う流れがあります。
日本国内の古着は大きく2種類に分かれます

国内に出回る古着は、ざっくり分けると次の2つです。
- 個人が使った後に手放す国内由来の古着
- 海外から古着として輸入される輸入系の商材
国内で誰かが消費した服が古着として出るケースと、海外で集められた古着が日本へ入ってくるケース。この2本柱を押さえるだけで、仕入れ先ごとの立ち位置がかなり見えやすくなります。
個人の家から出た古着はどこへ行くのか
家庭から出る古着には、いくつかの出口があります。どの出口に向かうかで、次に扱う事業者も、価格の付き方も変わります。
フリマアプリやネットオークションに出す
一番イメージしやすいのが、メルカリなどのフリマアプリやネットオークションに個人が直接出品する流れです。ここでは個人が販売者になり、一般の購入者や、再販目的で仕入れる人が購入します。
店舗せどりで仕入れる人がフリマアプリから買う場合も、流通全体で見るとこの一部を拾っている形です。
リサイクルショップに売る
個人がリサイクルショップへ古着を持ち込む流れもあります。リサイクルショップは買い取った古着を売り場に並べ、一般のお客さんや再販目的の仕入れをする人に小売りします。
ただし、店舗で仕入れる場合は、店舗に届き、店側で値付けされた後の商品を買うことになります。流通の上流から見れば、すでにいくつかの工程を通った後の場所です。
買取専門店や出張買取に売る
最近は買取専門店も増えています。店頭買取だけでなく、出張買取で集められた古着もここに含まれます。
買取専門店に入った古着は、すべてが店頭で売られるわけではありません。たとえば、次のようなルートに振り分けられます。
- 東南アジアなど海外への輸出
- 自社オークション
- 古物市場
特に出張買取で集まった商品は、古物市場へ流れるケースもあります。
資源回収に出す

家庭から出る古着のなかには、資源回収へ向かうものも相当あります。段ボールやペットボトルを集める場所に、古着用の回収ボックスが置かれているのを見たことがあると思います。
資源回収に入った古着は、いわゆるウエスに加工されることがあります。ウエスとは、工場などで油を拭き取るために使われる布のことです。
また、古着の一部は反毛材料として使われます。これは繊維をほぐして再利用する材料で、自動車のボディ内部などに使われる素材になることもあります。
もちろん、資源回収された古着がすべて材料になるわけではありません。回収業者が仕分けをし、輸出に耐えられるものは輸出へ回す流れもあります。
輸入古着の流れ。アメリカ古着はアメリカから直接ではない
輸入系の古着でよく聞くのがアメリカ古着、いわゆるアメカジです。ただ、日本国内の古着屋がアメリカから直接買い付けているとは限りません。
よくある流れのひとつは、アメリカからパキスタンへ渡り、タイを経由して日本へ入るというものです。
- アメリカで集められた古着がパキスタンへ送られる
- パキスタンの大規模倉庫で仕分けされる
- 圧縮してベール化され、容積を減らして出荷される
- タイへ流れ、現地で日本の古着倉庫関係者や古着屋が買い付ける
- 日本国内へ入ってくる
なぜパキスタンで仕分けるのか

海上コンテナでアメリカからパキスタンへ送るにはコストがかかります。それでもパキスタンで仕分ける方が合理的になる理由は、大きく3つあります。
- 人件費が抑えやすいこと
- 関税が安いこと
- 大きな倉庫を持つための土地代が安いこと
アメリカで仕分けるより、パキスタンの大きな倉庫で大量に仕分けをする方が、トータルでコストを抑えられるという考え方です。
古着、段ボール、ペットボトルのように、かさを減らせるものは圧縮してベール化されます。ベールにすることで輸送時の容積を抑えられます。
タイの古着はどこから来るのか
タイと聞くと古着のイメージを持つ人も多いですが、タイに並ぶ古着がすべて現地で集まったものとは限りません。アメリカからパキスタンへ渡り、仕分けされてタイへ流れたものが、その先で買い付けられる流れがあります。
近年はパキスタン仕入れの認知も広がり、パキスタンから日本の古着倉庫が直接仕入れるルートも増えてきています。
リサイクルショップの売り場は個人の持ち込み品だけでは埋まらない
ここが重要です。リサイクルショップの広い売り場を、個人が持ち込んだ古着だけで常に埋め続けるのは簡単ではありません。
そのため、リサイクルショップには、輸出系や買取専門店などから仕入れた古着が流れてくるルートもあります。つまり、店頭にある商品は個人からの買取品だけとは限らないということです。
その商品は、上流で仕分けされ、業者間を移動し、リサイクルショップで再度値付けされます。店舗には家賃、人件費、陳列や運営にかかるコストもあります。
だから、仕入れ目線では「店舗に並んだ後の商品」を買うより、もっと上流で仕分けされた商品を扱える方が、価格面で有利になりやすいという考え方になります。
当社の古着卸が仕入れる場所

一般的な古着卸は、ウエス系だけ、あるいは輸入系だけというように、特定のルートに絞っているケースが多いです。
当社では、国内流通の複数ルートから古着を集めています。具体的には次のような仕入れ先です。
- 資源回収系古着のうち、輸出前に国内流通できるもの
- 買取専門店が買い取った古着のうち、利益が見込めるもの
- リサイクルショップ運営元などが棚替えや在庫整理で手放す商品
- 輸入系古着倉庫が棚を整理する際に出る在庫
資源回収系からの仕入れ
資源回収系の古着では、輸出される前の仕分け段階で、国内流通に耐える商品を集めています。素材化や輸出に回る前に、国内で再販できるものを見極めるイメージです。
買取専門店からの仕入れ
買取専門店には大量の古着が集まります。そのなかから、利益が見込める古着を買い付けています。店舗単位ではなく、買取専門店の大元やフランチャイズ本部といった規模で動くこともあります。
リサイクルショップの棚替え在庫
リサイクルショップも、同じ商品をずっと売り場に置いておくわけにはいきません。仕入れに来る人にとって、毎回同じ商品ばかりでは魅力が落ちるからです。
しかし、店舗スペースには限りがあります。棚を入れ替えたい時、在庫整理をしたい時には、既存の商品をどこかが買い取る必要があります。当社では、そうした棚替え時の在庫をまとめて買い取ることがあります。
仕入れた古着はどうやって会員へ届くのか
複数のルートから仕入れた古着を、当社スタッフが仕分けします。そのうえで、利益が出る古着を箱詰めし、自宅まで届ける形です。
店舗を回るためのガソリン代や移動時間をかけることなく、届いた古着をメルカリで販売する流れを作れます。
さらに、楽ちんパックではスタッフが写真撮影まで行った状態で古着を卸しています。仕入れだけでなく、出品準備の手間まで抑えたい場合に向いた仕組みです。
古着物販で見るべきなのは、店頭ではなく商流全体です
リサイクルショップでの仕入れが悪いという話ではありません。ただ、古着の商流を知ると、店頭は流通の一部分だと分かります。
個人宅、フリマアプリ、リサイクルショップ、買取専門店、古物市場、資源回収、輸出、輸入古着倉庫。それぞれがつながって、国内の古着流通はできています。
どこで仕入れるかを考える時は、目の前の商品だけではなく、その商品がどのルートを通り、どの段階で価格が付けられているかを見ることです。そこまで理解すると、なぜ上流に近い仕入れ先が重要なのかが見えてきます。
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