こんにちは!伊藤(@hirokazuito0821)です。
古着卸では、どんな古着を扱っていて、どのように値付けしているのか。このあたりはお問い合わせをたくさんいただきます。
今回は繁忙期の早朝、パートさんが出勤する前の時間を使って、実際の原料を仕分けながらリサーチしていきます。机の上で1着ずつ状態を確認し、相場を調べ、250円卸にするのか、1,000円卸にするのか、それとも卸には入れないのかを判断していく、かなり泥臭い作業です。
仕分けはブランド名だけで決めません

今回扱うのは、古着回収由来で仕入れた原料です。このような原料は、同じブランドの服がまとまって入っていることがあります。たとえばデニムが続いたり、ポロ ラルフローレンが続いたりすることもあります。
ただし、卸として箱を作るときに、同じブランドや同じジャンルの服だけを一箱に固めることはしません。デニムを仕分けている時間帯にデニムばかり出てきたとしても、最終的には複数の箱に分散させ、内容が偏りすぎないように組んでいます。
これは購入後の出品を考えたときにも大事です。同じブランドを一気に複数出品すると、メルカリでのBANリスクが上がる可能性もあります。箱の中身を分散させることは、商品ラインアップの幅を作る意味でも重要です。
まず確認するのは、販売できるコンディションかどうかです
ブランドや相場を調べる前に、服として販売できる状態かを確認します。汚れ、におい、全体の着用感などは、仕分けで最初に見るポイントです。
汚れが強いものは卸に入れません
落とせそうな軽い汚れであれば卸に入れるケースもありますが、目立つ汚れがあるものは外します。特に白い服は汚れが目立ちやすいです。ポケット周りまで汚れが強いようなものは、ブランドがエドウィンであっても卸には回しません。
古着は一点ずつ状態が違います。ブランド名だけを見て入れるのではなく、実際に広げて状態を見て判断しています。
タバコ臭があるものも外します
においも大事です。タバコ臭があるものは、いくらブランド品でも卸には入れない判断をしています。見た目だけでは分からない部分ですが、受け取った後の販売しやすさに直結するため、仕分けの段階で確認しています。
相場はメルカリを見ながら判断します
ブランドにすべて詳しいわけではありません。知らないブランドや判断に迷う服は、Googleのカメラ機能なども使いながら調べています。
仕分けでは、過去に相場を調べて覚えているブランドはすぐに判断できます。一方で、初見のタグやデザイン性の高い服は、その場で画像検索やメルカリの販売相場を確認します。
ここで見ているのは、単に高く出品されている価格ではありません。似た商品が実際にどのくらいで売れそうかをざっくり確認し、そのうえで卸価格を決めています。
実際に出てきた古着と卸価格
ここからは、仕分け中に出てきた商品の例をもとに、メルカリ相場と卸価格の考え方を紹介します。
エドウィンのデニム
エドウィンのデニムは、状態にもよりますがメルカリでは2,000円弱ほどで売れそうなものがありました。こちらは送料込みで1着250円の卸商品として仕分けています。
また、BLUE TRIPのデニムもメルカリで約1,900円の相場を確認できたため、同じく250円卸に回しています。
もちろん、同じエドウィンでも汚れが目立つものは別です。相場がありそうでも、コンディションが悪ければ卸には入れません。
iBLUESのニットカーディガン
iBLUESのニットカーディガンも仕分け対象です。こうした商品は、販売相場と状態を見て250円卸にするかを判断します。
一方で、デザイン性が高く、もう少し高く売れそうな雰囲気のある服は1,000円卸に分けます。仕分けはブランドだけでなく、アイテム自体のデザインや見た目の強さも見ながら進めています。
DSQUARED2のカナダ国旗デザインの古着

仕分け中には、しっかり相場のある商品も出てきます。たとえばDSQUARED2のカナダ国旗デザインのアイテムは、セカンドストリートで14,190円の販売価格を確認できました。
この商品でも、卸価格は1,000円です。高いものでも、基本的には1着あたり1,000円から1,500円程度までで卸しています。
ラルフローレンのダウン入りジャケット
ラルフローレンの、内側にダウンが入ったジャケットも出てきました。細かく同一商品を探し込むよりも、ざっくり3,000円程度で売れそうかを見ながら判断しています。
卸は安く出す前提なので、リサーチだけに時間をかけすぎません。現場では、販売見込みと状態をスピーディーに見極めて、仕分けを進めることも必要です。
CANTERBURYのTシャツ
CANTERBURYのTシャツは、約6,500円で売れそうなブランドとして確認できたものが出てきました。こちらは1,000円卸です。
その後にも同ブランドの良さそうなアイテムが出てきましたが、同じブランドが続いても箱にまとめて入れるわけではありません。商品は都度、別の箱へ振り分けていきます。
ポロ ラルフローレンの子供服
ポロ ラルフローレンは山のように入ってくることがあります。ただし、中古市場に数が多いブランドは、状態が良くても必ずしも高く売れるわけではありません。
今回の子供服は、着用感が少なく比較的きれいな状態でしたが、メルカリでは約1,700円ほどの相場です。そのため、こちらも250円卸にしています。
マッキントッシュ フィロソフィーのコート

マッキントッシュ フィロソフィーのコートも出てきました。メルカリでは似た商品に15,000円程度の販売例があり、今回のものも10,000円前後で売れる可能性があると判断しています。
このコートも卸価格は1,000円です。相場が高い商品を見つけても、最大でも1,000円から1,500円程度を目安にしているのが、今回の仕分け基準です。
250円卸と1,000円卸を分ける考え方
今回の作業を見ると、卸価格は大きく次のように分かれます。
- 250円卸:メルカリでおおむね1,700円から2,800円程度が見込める服、定番ブランドの子供服、デニム、ポロシャツなど
- 1,000円卸:デザイン性が高い服、ブランド相場が強い服、3,000円以上での販売が見込める服など
- 卸に入れないもの:汚れが強いもの、タバコ臭があるもの、販売しづらいと判断したもの
ただし、これは単純な販売相場だけのルールではありません。状態、デザイン、ブランドの流通量、売れそうな感覚も含めて、1着ずつ判断しています。
仕分けは一人の作業では終わりません
繁忙期には、仕分け担当のパートさんが5人から6人ほど、さらに箱作りの担当も加わって、延々とこの作業を進めています。今回のように物量が多いときは、私自身も早出して手伝います。
原料を開けて、状態を見て、リサーチして、卸価格ごとに分け、箱を作る。この繰り返しです。古着卸は、華やかな部分だけではなく、こうした地道な確認の積み重ねで成り立っています。
仕分けた古着は箱にして会員様へ発送します

仕分け済みの商品は、最終的に段ボールへ詰めて会員の方へ発送します。倉庫には、発送を待つ段ボールや原料の袋、仕分け作業用のスペースが並んでいます。
また、単価が高めで、メルカリで3,000円以上ほどで売れそうな商品については、写真撮影と採寸を行い、データ込みで納品する「楽ちんパック」も用意しています。商品写真やサイズ情報の準備にかかる手間を抑えたい方に向けたパッケージです。
古着卸サービスは会員制です
古着卸サービスは会員制で運営しているため、誰でもすぐに仕入れできる仕組みではありません。個別のZoom説明会を通じて審査を行い、合格した方が仕入れできる形です。
仕分け場所や扱っている商品の一部、値付けの基準まで公開しているのは、「どんな環境で、どのような商品を仕分けているのか」を知っていただきたいからです。
古着物販では、仕入れ価格だけではなく、商品の状態、相場確認、出品の偏りを避けることまで含めて考える必要があります。1着250円の古着でも、きちんとリサーチし、状態を確認し、相場に合った販売をすれば、利益につながる商品は十分にあります。
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