せどりの天敵!黒字倒産を避ける方法を徹底解説!
こんにちは。
伊藤です!
先日ブログ読者の方から、「黒字倒産しそうだから、ちょっと相談にのってほしい」というお問合せがあり、本日スカイプで相談を受けました。このブログを読んでいる皆さまのために、記事掲載の了承を得ましたので今回の事例をシェアしていきます。
黒字倒産ってなんでしょうか?
物販に携わったことの無い方は、ひょっとして聞いたことが無いかもしれませんね。
今回はせどりの天敵である黒字倒産とは何か?ということと、回避するためにはどうすればよいのか?という2点について解説していきます。
目次
せどりの天敵!黒字倒産ってなんだ?
まず黒字倒産とは何かについて解説していきます。
黒字倒産
黒字倒産とは、損益計算上では黒字であるにも関わらず、資金繰りの関係で法人などが倒産してしまうことを指します。
以下のようなケースを想像してみましょう。
分かりやすくするために、送料やAmazon手数料は無視して考えています。
- Aさんは昨年11月に10万円(見込利益5万円)の仕入れを行い、FBAに納品した。
- 仕入れにはクレジットカードを使った。
- 1ヶ月後の12月に全て販売できたので、12月末に15万円の入金があった。
- クレジットカードの引き落としは翌年、1月10日なので、支払いには十分間に合った。
ここまではAmazon物販をやる方にとっては、ごくごく普通の取引ですね。何の問題もありません。むしろ仕入れた翌月に当初想定している金額で売り切っているので、理想的な販売だと思います。
- Aさんは先月の4月に50万円(見込利益20万円)の仕入れを行い、FBAに納品した。
- 少々商品の回転が悪かったが(1ヶ月に1回程度の商品もあった)、高利益が見込めるため仕入れを敢行した。
- 仕入れは昨年と同じように全てクレジットカードを使いました。
- 4月末までの段階で売上は20万円しかありませんでした。
- カードの引き落しが6月10日なので、このままでは30万円ほど足りません。
- 貯金が20万円ほどあるので、これを足しても10万円ほどショートします。
恐ろしいですね。
これが黒字倒産という状態です。
厳密に言えば、このまま何も手を打たずにカードの引き落とし日である6月10日を迎え、残高不足で引き落としができないと、黒字倒産になります。
これは実話です。
個人情報は伏せていますが、今回お問合せ頂いたAさんの体験談になります。
せどりで黒字倒産はどうして起きるの?
せどりで黒字倒産が起きる原因は単純です。
仕入れで使った金額に対して、Amazonからの入金が間に合わないことで黒字倒産になります。厳密に言えば、貯金が十分にある方は倒産しませんが、貯金ギリギリでクレジットカードを最大限活用して資金を回している方は、黒字倒産に陥るリスクがあります。
- せどりに少し慣れてきた
- 利益が出るから高額仕入れをやってみよう
- 商品の回転は悪いけど、高利益が見込めるので仕入れてみよう
だいたいこんな流れで黒字倒産に陥ります。
今回は貴重なAさんの実体験もお聞きすることができましたが、やはり上記のような流れで無謀な高額仕入れに突き進んでいった結果、黒字倒産の危機に直面しました。
せどりで黒字倒産を回避するためには
せどりで黒字倒産を回避するためには、何をやったらいいのでしょうか?
商品の回転を考えて仕入れをする
仕入れる商品は基本的に、Amazon出品後1ヶ月以内に売れる商品を仕入れましょう。
ボクの仕入れ基準は、モノレート3ヶ月波形で最低でも6回、理想は9回以上折れている商品を仕入れることです。新規の商品を仕入れる際や、間隔をあけてリピート仕入れをする際は、モノレートを必ずチェックする習慣にしましょう。
モノレートが不安な方は、以下のリンクから復習してみてくださいね。
見落としがちなのは、間隔をあけてリピート仕入れをする商品です。前回仕入れたときと比較して売れ行きが落ちている可能性もあります。リピート仕入れの場合でも必ずモノレートをチェックしていきましょう。
※中古商品の場合※商品が早く売れるための工夫をする
これは中古商品の場合だけですが、ライバルの商品よりもあなたが出品した商品が早く売れるようにするための工夫が必要です。何も難しいことをする必要はありません。
- 商品写真を撮影する
- 商品説明文を丁寧に書く
「具体的にどうすればいいの?」って思ったあなたには以下の記事が参考になるはずです。
この2点を守るだけで、ライバルと差別化できます。黒字倒産を防ぐためには、こういったライバルよりも商品を売りやすくする工夫も大切です。
ときには損切りも大切です
人間誰でも失敗します。
自分のミスもあれば、あなたの責任ではない環境変化もあります。
- モノレートの読み間違い
- 新商品が発売されたため、型落ちになって急に売れなくなった
- ライバルが急増した
- アマゾン在庫が復活した
こんな理由であなたの商品が売れなくなる場合があります。そんなとき、あなたの選択肢は2つです。
- 売れるまで待つ
- 値下げして損切りする(損が出ても売ってしまう)
黒字倒産を防ぐためには、どちらを選択するのが良いのでしょうか?
答えは「値下げして損切りする」です。
せどりは手元資金が尽きてしまったら終わりです。どれだけ利益商品がAmazonのFBA倉庫にあったとしても、商品が売れなければただの在庫です。利益が出ない商品は、さっさと損切りして次の仕入れ資金に回すことをオススメします。
全部勝たなくても、勝率7割を目指しましょう!詳しくは以下の記事で解説しています。
Aさんのその後
Aさんは運良くボクと同じクレジットカード会社(カードも全く同じ)を使っていたため、クレジットカードのリボ払いがあることをご紹介しました。
リボ払いの手数料はかかりますが、何とか今回の危機を乗り切りうことができました。ひとまずは、一安心ですね。
まとめ
- 黒字倒産は初心者がせどりで陥りやすいワナ。
- 商品の回転をモノレートでチェックして仕入をしよう。慣れてくればくるほど基本動作が疎かになるので注意!
- 黒字倒産回避のコツは損切りです。無理だと思ったら値引きしてでも、まずは販売して売上を回収することを意識しましょう。
今回は貴重なAさんの実体験から、せどり黒字倒産の恐怖についてシェアいたしました。せどりの基本動作を守っていれば、黒字倒産は避けられます。慣れてきた頃に利益商品を冒険して仕入れすると、黒字倒産の危機に直面する場合があります。
慣れてきた頃が要注意。
基本のモノレートに立ち返って、面倒ですが必ず毎回リサーチして仕入をしましょう。