【せどり】青色申告と白色申告どっちがいい?特徴・メリットを解説
- 青色申告と白色申告ってなにが違うの?
- せどりで利益が上がったけど、確定申告方法がわからない……
- 青色申告はめんどくさいって聞いたけど、本当なのかな?
こんな悩みを抱えてませんか?確定申告するとき、青色申告と白色申告どっちにするか悩みますよね。
結論、せどりの確定申告は「青色申告一択」です。なぜなら、控除・赤字繰越、一括経費計上などの特典があるからです。ひとことで言うと「青色申告の方がおトク」だから!
この記事では、
- せどりの確定申告で青色申告をおすすめする理由
- 青色申告・白色申告の特徴
- 白色申告をおすすめしない理由
を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
確定申告方法で迷ってる人は要チェックです!
いとう社長
目次
青色申告・白色申告の違い
確定申告で行う青色申告と白色申告には、次の違いがあります。
ちょっと難しい表ですが、要するにカンタンだけどおトクじゃないのは白色申告、ちょっとめんどくさいけどおトクなのが青色申告と覚えておけばOKです。
実際にどんな影響があるかなど、詳しい特徴を解説していきます。
そもそも「確定申告と開業届がわからない」という方はこちらの記事をご覧ください!
青色申告3つの特徴
青色申告の特徴は次の3つです。
- 控除額が大きくておトク
- 赤字が繰り越せるのでおトク
- 帳簿がめんどくさい
青色申告の仕組みを理解すると、様々な”おトク”が取れます。一緒に学んでいきましょう!
青色申告の特徴1:控除が大きい
青色申告を利用する最大のメリットは「控除」です。
控除とは、所得税・住民税などの税金を計算する根拠となる課税所得から差し引く制度です。控除によって課税所得を減らすことができれば、支払う所得税・住民税が少なくなります。
青色申告は申告方法によって控除金額が異なりますが、最大控除額は65万円です。
所得税率10%、住民税率10%の合計20%で仮定すると
65万円 × 20% = 13万円
となり、青色申告を活用するだけで「13万円」も手元資金が増えます。
このお金を元手にせどりの仕入れを増やすのも良い手段ですね!
いとう社長
青色申告の特徴2:赤字を繰り越せる
青色申告は、年間収支が赤字だった場合に翌年に繰り越せます。
せどりの初期段階では仕入れが必要なので、売上が安定するまでは支出の方が多くなります。また、少額ではありますがクレームによる返品・商品在庫保管費などがかかります。
そのため最初の年は赤字になってしまう場合が多いのです。そんなときは赤字を繰り越し、翌年の税金を安く抑えましょう。
【前年度に100万円の赤字を出し、今年度は200万円の利益を出した場合】
赤字の繰り越しをしていない場合→利益の200万円に税金がかかる
赤字繰越制度を活用→200万円の利益から前年度分の赤字を差し引ける
※税率20%で試算すると「20万円」の節税に!
少し手間がかかったとしても赤字の繰り越しは必ず行っておきましょう。
青色申告の特徴3:帳簿が複雑
青色申告では複式簿記という方法で帳簿に記入する必要があります。
複式簿記は相手方の情報・取引内容まで記載するので、単式簿記より複雑です。この帳簿を自身で作成するには簿記3級程度の知識が必要となります。
聞いただけでも難しそうですよね。大丈夫です。そんなときは会計ソフトを活用しましょう。
会計ソフトとは、仕入れた原価・売上金額・経費を入力するだけで自動で帳簿を作成してくれるソフトです。「青色申告したいけど、ぜんぜん簿記がわからない」という方は会計ソフトを活用してみてください!
白色申告3つの特徴
次は白色申告の特徴を紹介します。
- 控除がない→節税できない
- 赤字を繰り越せない
- 帳簿がカンタン
白色申告の特徴1:控除がない
白色申告には控除制度がありません。控除がないということは節税ができず、青色申告よりも多額の税金を納めることになります。
控除がない理由は作成・提出する書類が少ないことが考えられます。白色申告の場合、損益計算書・青色申告承認申請書といった書類の提出が必要なく、簡単に手続き・申告ができます。
ですが、2014年に帳簿の作成と保管が義務付けられ、青色申告10万円の特別控除と申告の手間がほぼ変わらなくなってしまいました。
開業届と一緒に青色申告承認申請書を提出すれば、同じ単式簿記で10万円の特別控除が受けられるので、せどりの確定申告は必ず青色申告を選択しましょう。
白色申告の特徴2:赤字を繰り越せない
白色申告には赤字の繰越制度がなく、大きな赤字を出しても翌年に繰り越せません。
せどりを始めてすぐの時期は、仕入れと売上のバランスが整っておらず、仕入れの金額が膨らみがちです。また、クレームや在庫トラブルといった赤字が出ることも多いです。
控除する利益がない時期だからこそ、青色申告の赤字繰越制度を活用しましょう。
白色申告の特徴3:帳簿がカンタン
白色申告は単式簿記で記入した収支報告書の提出となり、書類作成がカンタンです。
ですが、先ほども解説した2014年の法改正によって帳簿の記入と保管が義務付けられ、書類を作成する手間は青色申告10万円の特別控除とほぼ変わりません。
「提出が簡単だから白色申告にしよう」と選択し、帳簿を作成していない状態で税務調査を受けると、認められていた経費も否認される可能性があります。その場合、経費否認分の税金はもちろん延滞税も合わせて納付を命じられます。
同じ手間をかけるのであれば、より控除が受けられる青色申告を活用しましょう。
せどりの確定申告は青色申告一択
今回は「せどりの確定申告は青色申告の白色申告どちらにするべきか」について紹介しました。
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