こんにちは！伊藤(@hirokazuito0821)です。
今回の記事では、ゲームせどりノウハウ動画を現地で徹底検証した結果を、率直にまとめます。
動画の内容をそのまま鵜呑みにすると危ない点、再現性の低さ、そして現場で見つけた「表示されない欠点」について詳しく解説します。
検証を始めた理由
最近、店頭で買ってメルカリで売れば簡単に月20万円！といった類の動画が増えています。視聴者から「本当に再現できるの？」という声が多く寄せられたため、社会的意義もあると考え、実際に同じ手順で店舗を回って確かめることにしました。
ポイントは2つ。
- 提示されている利益計算が現実的か？
- 動画で示された商品の価格や状態が、他の地域や店舗でも再現できるか？
動画の主張を分解してみる — 利益計算の実態
動画の主な主張は「1商品あたりの利益が2,000円前後なら、100～200個売れば月20万円になる」といった内容です。一見シンプルですが、ここに落とし穴があります。
単純計算の罠
- 利益: 1,000円/個 → 月20万円を稼ぐには200個必要。
- 仕入れコスト: 1個あたり仕入れ1万円なら、200個で2,000,000円の在庫投資が必要。
- 現実: 利益率が低い（例：20%前後）商品で大量に回転させるのは資金効率が悪い。
つまり「数をこなせば稼げる」は理屈上は正しいが、現実問題としては資金・販売の手間、返送や返品リスク、地域差を無視できません。
スーパーバザー／GEOで検証
実際に私がチェックした主な候補商品は以下の通りです。動画で稼げると紹介されていたものを片っ端から確認しました。
- PSP-3000（青、ジャンク表記）
- Switch Lite（動画では沖縄で格安）
- PS4 CH-2200系の本体（動画で約1万円で購入とされていたもの）
- リングフィットアドベンチャー（箱ありで数百円という例）
主な検証結果
- PSPや本体の表示価格は店舗・地域で大きく差があり、動画と同じ価格で見つかる確率は低い。
- 動画では「沖縄価格」と明言している箇所があり（地域要因）、そのまま他地域で真似するのは無理がある。
- ある商品（PS4系）については、動画では約10,000円で購入とされていたが、実際の店頭価格は19,500円前後で、倍近い差があった。
スクリーン焼けの問題
特に気になったのが、「画面焼け」の扱いです。動画内で売価や売れ筋のデータを提示している商品に、実は画面焼けがあるものが混ざっており、同条件で比較していないケースが見られました。
もし動画の画面キャプチャや販売データだけを見て真似すると、実際はダメージ有りの商品で価格差が出てしまい、正当な比較になりません。動画内で先に「焼け有り」と明確に説明していないのは問題です。
店舗巡回で見えた現実
検証を通して分かったのは、動画編集や見せ方によって「再現性」が大きく変わるということです。例えば：
- 特定の地域（沖縄など）だけで成り立つ価格を、一般化して紹介している。
- 状態の悪い商品（焼けや傷）を示さないカットや、下へスクロールしないサムネで“おいしい価格”だけを見せている。
- 利益計算が単純すぎて、実務的な手間や資金繰り、在庫回転を全く考慮していない。
結果として、動画のノウハウをそのまま実行すると「期待した利益が出ない」「在庫が回らない」「大きな資金が必要になる」といった事態に陥りやすいです。
私が実際にチェックした店と所感
今回チェックした主な店舗：
- スーパーバザー（名古屋市港区の大型店）
- GEO（ゲーム専門中古販売チェーン）
- トレジャーファクトリー（総合リサイクルショップ）
各店で同じ商品を探しましたが、動画で示された「爆安商品」は見つからないか、見つかっても状態が悪くて同条件の比較にならないことが多かったです。要は“たまたまの良条件”を一般化しているケースが多い、ということです。
まとめ：
動画のような「簡単に月20万円」みたいな主張は、条件をよく吟味しないと誤解を生みます。再現性の低い情報をそのまま真似るのではなく、実際に店舗で確認し、数字を現実的に積み上げることが重要です。
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