住民税（市民税・県民税）の分割支払いを成功させた体験談と実際にやる方法
こんにちは。
伊藤です。
今回は住民税の分割支払いについて解説していきます。
サラリーマンをやっていると、住民税は特別徴収といって、あなたが勤務している会社があなたの代わりに住民税（市民税・県民税）を払ってくれています。もちろん給料天引きされていますが。
しかし、会社を辞めてフリーになると、住民税は毎年５月にお住まいの市町村役場から払込用紙が送られてきます。正確にはその年の１月１日に住所があった居住地の市町村役場から封書で届くのですが、特に会社を辞めた１年目の住民税は本当に恐ろしいです。
前年の収入にもよりますが、数十万円の納税通知が一度に届く場合もあり、「えっ！ こんなに！」ってなる方が、かなりいらっしゃるのではないでしょうか。実はボクも前年のサラリーマン時代の年収が７００万円ほどあり、今回一気に住民税の納税通知が来て右往左往しましたので、その体験談を書いていこうと思います。
さらに、ボクの場合は通常の年１回払いもしくは、４回払いでも払うことができなかったため、市役所と交渉し、１２回払いを認めてもらいました。その経緯や、今この記事を読んでいらっしゃるあなたが、今後実際に分割支払いを行うための方法について徹底的に解説していきます！
目次
【２０１８年】住民税（市民税・県民税）の１２回払いを認めてもらうまでの、全記録
住民税の納付通知は突然に、、、
ボクは８年間ずっとサラリーマンをやっていて、２０１８年１月からネットビジネスで独立しているので、税金に関する知識がほとんどありませんでした。住民税と言われても勝手に給料から差し引かれているお金くらいにしか思っていませんでした。
会社も辞めたことだし、住民税ってどうやって払うんだろーって、気になってましたが、いきなりこんな通知が来るなんて思ってもいませんでした。
６月２日。
その封書は突然届きました。
「納税」って書いてあります。
自動車税は払ったばっかりだしなー、一体何の税金かなーって当時のボクはどうせ数万円くらいだろうと思ってました。今思うと本当に能天気ですよね。
恐る恐る封筒の裏面を見ると、、、
●納税は納期限内納付を守りましょう。
はい。
そのとおりですね。
住民税は、３８９，８００円也！！ どうするこれ？ 払えねーよ
まずは驚愕の住民税をご覧ください。
封筒を開けたら、まずこれが出てきました。
えっ
さっ、さんじゅう、、、はちまん、、、
そうなんです。
３８９，８００円です。
こんなの一気に払えるわけありません。だって、今まで給料から天引きで、年間１２回で払っていた金額ですよ。いきなり４０万円弱払えというのは、いくらお役所といえども横暴だろ！！
まぁ、貯金してなかったボクが悪いんですけどね。。。
そんな風に思っていたら、もう１枚納付書が出てきました。
えっ。まだ払うのあるの？
って税金について無知なボクは思いましたが、すぐに先ほどの住民税を一括払いせずに、４分割で支払うときの金額だと分かりました。
まさかこんなに請求が来るとは思っていませんでした。
サラリーマンのときのように、毎月払いにできないかなー。
市役所に電話してみた
思い切って市役所に電話してみました。
すみません。
住民税が一気に４０万円も来て、払えないんですけど、どうすればよいでしょうか？
伊藤
（すごく慣れた感じで）
いまお仕事はされていますか？
あと、納税通知書に書かれている納付書番号を教えてください。
税務課の人
えーっと、ネットビジネスを少々やっております。
番号は、xxxxxです。
伊藤
えーっと、前年の所得が少ない方で、今年さらに所得が少なくなる場合には、住民税の減免処置があるのですが、伊藤さんの場合は該当しませんね。
どうしても住民税の支払いが難しい場合、御本人の納税の意志がある場合、通常最大４分割の住民税の支払いを、さらに分割することも可能です。
あまりこういった案内はしていないのですが、個人事業主になられた初年度の方などから、よく問い合わせがある事項になりますね。
税務課の人
それは大変助かります。
一括で４０万円、分割でも１回１０万円はさすがに、税金の負担が大きすぎますので、これでは労働意欲も起きなくなってしまいます（笑）
サラリーマン時代と同じように、毎月３万円ちょっとずつお支払いしていきたいのですが、１２回払いは可能でしょうか？
伊藤
（すこし考えている様子）
はい。
分かりました。今回は伊藤さんの納税の意志があるということで、１２回払いをお認めいたします。
後日、１２回払いの納税通知書の第１回目の分をお送りしますので、そちらをお使いになってお支払いをお願いします。
また、１２回払いの誓約書に署名・押印頂く必要がございます。こちらは１２回で税金を払いますよ、という書面ですので、内容を確認後署名・押印して市役所まで返送ください。
返送用の封筒も入れておきますので。
税務課の人
承知しました。
どうもありがとうございました。
伊藤
思ったより簡単に１２回払いできた
えー、思ったよりも簡単に１２回払いを認めて頂きました。毎月３万円ちょっとなら、サラリーマン時代と同じくらいの負担額なので、ストレスなく払い続けることができそうです。
さっそく、届いた１２回払いの納税用紙がこちらです。
３３，０００円の１２回払いになっています。
ちなみに住民税は３０万円以上の場合コンビニでの納付ができませんが、今回はもちろんそれ以下なのでコンビニでの納付もできて便利です。やっぱりダメ元でお願いしてみるものですね。
住民税の分割支払いをする方法
問い合わせ先
お住まいの地域によって問い合わせ先が異なります。
住民税分割支払いの問い合わせ先
- 市： 市民税課（市役所）
- 区： 区民税課（区役所）
- 町： 町民税課（町役場）
- 村： 村民税課（村役場）
依頼方法
担当者に支払いが難しいので、分割支払いを依頼するだけです。
この際、担当者の気持ちを逆なでるような発言はNGです。「税金で働いてるんだから、、、」云々という文句は論外ですので、真摯にお願いしてみましょう。実は結構こういう方がいらっしゃるそうです。
住民税の分割支払いを認めるかどうかは、担当者の裁量に任されている所が大きいので、まずは電話口でお願いしてみましょう。
注意点
住民税の分割払いをする場合の注意点をまとめておきます。
分割支払の手続きをしていても、本来払うべき住民税の督促状が届きます。住民税の分割支払をしている以上、この督促状は何ら意味のない書類なので破棄してしまっても構いません。
役所のオペレーション上、どうしてもこの督促状は発行されてしまうので、督促状が来たからといって焦らなくてもOKですからね。
気をつけて！ 住民税を払わないとこんなことになるよ
延滞金
住民税の支払いを放置すると、延滞金がかかります。
具体的には納付期限から１ヶ月以内は、２．７％の延滞金が、それ以降は毎月９％の延滞金がかかります。納税を先延ばしにすればするほど、あなたが支払わなければいけない金額が増えていくので注意してくださいね。
最悪の場合差し押さえられることも
住民税の支払いを先延ばしにして、督促状なども無視し続けると、最悪の場合あなたの住宅や身の回りのものを役所に差し押さえられることがあります。
税金は支払わずに逃げることはほぼ不可能なので、納税通知が来て支払いが難しそうだったら、まずは市役所の担当者に相談してみましょう。
まとめ
- 会社員をやめた次の年の税金には気をつけて。前年の収入次第では、いきなりかなりの金額を請求されることもあります。
- 住民税（市民税・県民税）は場合によっては、分割支払が可能。
- 少しでも払えないかも！と思ったら、迷わず市町村役場に相談しよう。
税金払うの好きな人はいませんが、払わないと延滞金や最悪の場合、差し押さえなどがあるのできちんと支払う必要があります。しかし、今回ご紹介したように少しでも不安があれば、まずは役所に相談してみましょう。分割払いの場合、お財布事情もだいぶ助かるので、ダメ元でお願いしてみる価値はありますよ。
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